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掲載について(掲載希望)
もし掲載を希望される美術館がありましたらお問い合わせよりご連絡ください。ジャンルは「絵画」「彫刻」「陶磁器」「陶芸」「ガラス工芸」「工芸品」「人形」「デザイン」「絵本」「写真」「映像」「書」と幅広く掲載しています。
展示画家検索について
画家(彫刻家、陶芸家、建築家なども全て含んでいます)の作品を収蔵・展示をしている美術館を探すことができます。主に常設展に展示されています。
絵画は長時間光(紫外線)に当たると劣化してしまいますので、定期的な展示となります。また他の美術館の展覧会のために貸し出し中の場合もあります。現在、展示されているかは美術館にお問い合わせください。
それぞれの美術館に登録している画家は一部になりますので、実際には所蔵しているのに、画家検索で表示されない場合があります。また、同名の画家がいる場合には、どちらか(もしくは両方)を所蔵する美術館が全て表示されます。
画家によりリンクテキストの色とサイズが異なります。これはそれぞれの画家が登録してある美術館の数を10段階に分けて、登録数が多いほど、色が濃くなり、テキストサイズが大きくなっています。
掲載の順は日本、海外に関係なく、五十音順のひらがな、五十音順のカタカナ、漢字の順となっています。漢字は、読み仮名とは関係なく並んでいます。
また、外国人画家画家は名前を省略しています。フルネーム(本名ではない場合があります)と略名を一部、掲載します。
美術館 collection
美術館 collectionでは、国立美術館・市立美術館・私立美術館・近代美術館など全国の美術館情報の情報を紹介しています。
美術館について
美術館とは、美術作品を中心とした文化遺産や現代の文化的所産を収集・保存・展示し、またそれらの文化に関する教育・普及・研究を行なう施設である。美術品を主たる対象とする専門博物館の一分野であり、それ以外の欧州各国語でも博物館の概念に包含されるものである。展示の方を中心とする施設にはギャラリーがあるが、境界はあいまいで、中間的な施設も多い。
歴史
美術専門の博物館が成立した背景として、フランス革命に際して美術品が国外に流出したことが挙げられる。この流出を避けるためにパリにフランス国立美術館が設立され、さらにここにナポレオン戦争に伴う戦利品が収蔵されて内容の充実をみたのである。
さらに、フランス軍に攻略されたヨーロッパ諸国も、自国の美術品の防衛の必要性から、こうした美術専門の博物館を拡充させていった。
日本における美術館
美術品の展覧という意味では、古くから社寺が所蔵する宝物が定期的に「開帳」される習慣があり、これが庶民の美術品観覧の場となっていた。
明治維新後、美術品を一般人に対して公開するという行事は1872年に東京の湯島聖堂で文部省博物館主催の美術工芸品の展示が初めてとされる。1877年の第1回内国勧業博覧会では美術館と称する部門があった。この展示が後に帝室博物館となった。
明治後期に至り、1895年開館の奈良国立博物館、1897年開館の京都国立博物館で美術品展示が行われた。
美術館という名称では、1926年に明治以降の日本画や洋画など同時代の美術を展示する目的として、東京府美術館が建設された。しかし美術界の要望もあって、国展や二科展といった公募展やフランス現代美術などの企画展(主に新聞社などの主催)を中心として、美術品のコレクションはほとんど持っていなかった。
コレクションを持った、また西洋絵画を展示する日本初の美術館として、1930年に私立の大原美術館が開設した。
活動
展示
美術館の最も重要な活動に美術品の展示がある。展示の分類としては企画展示と常設展示がある。
- 企画展示
- あるテーマ(例:同作家、同時代、同地域、影響しあった作家等)に沿って資料を展示するものである。自館の収集資料を紹介するだけではなく外部か ら一時的に資料を借りて展示することがある。一定の期間を限って行われることが通常である。
これらの企画は独自によるもののほか、複数の美術館によるものや、新聞社・企画会社が中心となっているものもあり、各地を巡回するものもある。(巡回展示という)
- 常設展示
- 所蔵する作品・資料を展示するものである。常設とはいえ展示スペースの問題や、修復や他館への貸出の為などにより、展示品の入れ替えが行われることがある。
コレクションが充実している場合、企画展示よりむしろ常設展示のほうに重要な作品があることが多い。
『モナ・リ ザ』および『ミロのビーナス』などを収蔵するルーブル美術館などはコレクションを目的に世界中から観光客が訪れている。
展示方法の形態としては、美術品の種類により様々な方法があるが、多くの美術品は後述のように環境的変化には弱いものであり、また防犯上の必要から頑丈なガラスケースに入れている場合もある。紫外線カットのガラスを入れた額装などもある。
一方、彫刻のように屋外展示にも堪えるものもあり、またその作品のコンセプトとして「直接手にふれて楽しむ」ものや、空間そのものや観覧者の観覧行為と一体となった芸術表現(インスタレーション)や作家のパフォーマンスと一体化した芸術表現(パフォーマンスアート)として展示する方法もある。
美術品の解説はパネルや映像によって展示するほか、ヘッドホンやイヤホンなどで音声ガイドを聞くシステムを備える美術館もある。
インターネットによってコレクションを閲覧できる美術館も多く、遠隔地や外出に障害をもつ人々も、モニターでの再生とはいえ美術鑑賞の機会を得られるようになってきている。
収集・保管・修復
美術品やそれにまつわる資料等を収集することは美術館の最初の活動であると言える。後述のように、コレクションの由来が寄贈であるような場合には、収集品は既に一定程度の規模になっていることもある。
その後は寄贈を受ける程度の収集には消極的な美術館から、アメリカのメトロポリタン美術館やゲティ・センターのように美術品オークション界において最も資金力のある買い手の一つに挙げられるほどの美術館まで存在する。
- 収集には美術館が作家やコレクターから直接又はオークションを経て購入する場合、作家やコレクターから寄贈を受ける場合、又は古美術品や埋蔵品のように既に持ち主が不明になっているものを発見・発掘して収集する場合がある。
ただし、「発見・発掘」とは集める側の理論である場合があり、大英博物館やメトロポリタン美術館に対する旧植民地国家からの返還要求、エルミタージュ美術館等が戦争混乱時に得たとされる美術品について元の持ち主(多くはユダヤ人)からの返還要求などの例も起きている。
- 作家やコレクターからの寄贈には相続税等の課税が負担であるとの理由もある。日本をはじめアメリカなどでもこのような場合に免税・減税制度を設けて寄贈を促している。このような寄贈によってコレクションの散逸の防止、ある地域にゆかりのある芸術家のための美術館を開設できるなどのメリットがある。
- 広義の収集として、作家やコレクターから長期又は無期限での寄託を受けることがある。美術館側としては展示品の充実につながり、預ける側からは安定した保管場所が得られるというメリットがある。
美術品・資料の保管は、屋外展示にも堪えられる彫刻から繊細なガラス細工に至るまで、その美術品の性格により多様な方法となる。例えば絵画などでは紫外線、適切でない湿度、粉じん等は劣化の原因になる。
収集に値するものであれば一定程度の経済的価値があり、保安上の管理も必要である。この為、通常は空調・警備の完備した収蔵庫において保管される。
美術品の修復は、前述のような劣化の原因がある以上は必要なものであり、専門家の手によって行われる。しかし、過度の修復はオリジナルのタッチを損なうなどの問題も生じる。
調査・研究・教育
美術品やそれにまつわる資料等について調査研究をすることも重要な活動である。内部の学芸員によって行われる場合や、外部の研究者に対して助成・協力を行う場合がある。
- 調査研究対象は、その作家や作品についてのみならず、歴史的背景、その時代の社会的背景などの歴史学的、社会学的範疇まで及ぶものである。
- 調査研究活動は、その性格上、直ちに成果が生じるものでもない。一方でその成果が発表され、次の知的生産につながることも求められ、具体的な展示や研究図書の出版などが行われる。
- ある作家や美術領域に特化した美術館においては、その作家や美術領域の作品についての真贋を判定する権威である場合がある。
美術に関連して教育普及活動を行うことも重要な活動である。前述のとおり欧米では美術館は博物館・図書館といった「知的蓄積機関」の一つであるという意識が強く、またそれらは市民が積極的に「利用する」ものとして確立している。日本においても、近年は教育普及活動を活発にしようとする美術館が多く見られる。
- 教育普及活動の形態として、美術史などを講義するものや、創作活動の場所の提供や講師の派遣などをするワークショップ等がある。
種類
美術館はしばしばコレクション(収蔵品)の内容や活動方針によって分類される。コレクションの対象がどの地域、文化、時代のものであるかによって、 扱う美術品のジャンルによって、また、幅広い分野の作品を扱うのか、特定の時代や特定の芸術家の作品のみを扱うのかなどによって、それぞれの館の性格が異なってくる。
また、国公立・私立などの設置主体の別によって区別されることもある。
- コレクションの性格による分類の例
- 地域・文化による分類「西洋美術」「東洋美術」「中国美術」「仏教美術」
- 時代による分類「古代美術・古代芸術」「現代美術」「近代美術」
- 芸術表現方法による分類の例
- 「絵画」「彫刻」「陶磁器」「陶芸」「ガラス工芸」「工芸品」「人形」「デザイン」「絵本」「写真」「映像」
- 設置主体による分類の例
- 「国立・公立」「独立行政法人」「準公立(公益法人)」「私立(公益法人)」「私立(企業)」「私立(個人)」
- 博物館法による分類の例
- 「登録博物館」「博物館相当施設」「博物館類似施設」
美術品の保護
国宝
国宝とは日本の文化財保護法によって国が指定した有形文化財(重要文化財)のうち、世界文化の見地から価値の高いものでたぐいない国民の宝たるものであるとして国(文部科学大臣)が指定したものである(文化財保護法第27条第2項)。建造物・絵画・彫刻・工芸品・書跡・典籍・古文書・考古資料・歴史資料などが指定されている。
法的には、国宝は重要文化財の一種である。なお、いわゆる「人間国宝」とは重要無形文化財に指定された芸能、技術等の保持者として各個認定された者の通称である。
重要文化財
重要文化財とは日本に所在する建造物、美術工芸品等の有形文化財のうち、文化史的・学術的に特に重要なものとして文化財保護法に基づき日本国政府(文部科学大臣)が指定した文化財を指す。と略称されることが多い。
地方公共団体(都道府県、市町村)がそれぞれの文化財保護条例に基いて指定する有形文化財についても「県指定重要文化財」「市指定重要文化財」等と呼称される場合があるが、単に「重要文化財」という場合は通例国が指定した有形文化財のことを指す。
重要美術品
重要美術品は、文化財保護法施行以前、旧「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」に基づき日本政府(文部大臣)が、日本国外への古美術品の流出防止を主目的として認定した有形文化財のことである。
国宝指定絵画
国宝は博物館や寺などに所蔵されていることが多い。絵画の中でも水墨画および近世絵画に分類される作品を以下にあげる。
- 達磨図 (向嶽寺 絹本著色 1幅)
- 寒山図 可翁筆 (個人蔵 紙本墨画 1幅)
- 柴門新月図 (藤田美術館 室町時代 1幅)
- 瓢鮎図 如拙筆 (退蔵院 紙本墨画 1幅)
- 溪陰小築図 (金地院 紙本墨画 1幅 室町時代)
- 山水図(水色巒光図) (伝周文 筆、奈良国立博物館 紙本墨画淡彩 1幅 室町時代)
- 竹斎読書図 伝周文筆 (東京国立博物館 紙本墨画淡彩 1幅 室町時代)
- 四季山水図 雪舟筆 (防府毛利報公会蔵・毛利博物館保管 紙本墨画 1巻 1486年)
- 秋冬山水図 雪舟筆 (東京国立博物館 2幅 紙本墨画 室町時代)
- 山水図(破墨山水図)(雪舟 筆、東京国立博物館 紙本墨画 1幅 1495年)
- 山水図 雪舟筆 (個人蔵 紙本墨画 1幅)
- 天橋立図 雪舟筆 (京都国立博物館 紙本墨画淡彩 1幅 室町時代)
- 慧可断臂図 雪舟筆 (斉年寺 紙本墨画 1幅 1496年)
- 周茂叔愛蓮図 狩野正信筆 (九州国立博物館 紙本墨画淡彩 1幅 室町時代)
- 聚光院障壁画 狩野松栄・狩野永徳筆 (聚光院 紙本墨画 38面)
- 洛中洛外図 狩野永徳筆 (上杉博物館 紙本金地著色 六曲一双 桃山時代)
- 檜図 伝狩野永徳筆 (東京国立博物館 紙本金地着色 八曲一隻 桃山時代)
- 智積院障壁画 長谷川等伯・長谷川久蔵筆 (智積院 紙本金地着色 25面 桃山時代)
- 松に草花図 長谷川等伯筆 (智積院 紙本金地著色 二曲屏風一隻 桃山時代)
- 松林図 長谷川等伯筆 (東京国立博物館 紙本墨画 六曲一双 桃山時代)
- 観楓図 狩野秀頼筆 (東京国立博物館 紙本着色 六曲一隻 桃山時代)
- 花下遊楽図 狩野長信筆 (東京国立博物館 紙本着色 六曲一双(右隻の2扇を欠く) 桃山時代)
- 風俗図(彦根屏風)六曲屏風 (彦根市 紙本金地著色 1隻)
- 風俗図(松浦屏風) (近畿日本鉄道蔵・大和文華館保管 紙本金地著色 六曲一双)
- 納涼図 久隅守景筆 (東京国立博物館 紙本淡彩 二曲一隻 江戸時代)
- 蓮池水禽図 俵屋宗達筆 (京都国立博物館 紙本墨画 1幅 江戸時代)
- 源氏物語関屋及澪標図 俵屋宗達筆 (静嘉堂 紙本金地著色 六曲屏風一双)
- 風神雷神図 俵屋宗達筆 (建仁寺 紙本金地著色 2曲1双 江戸時代)
- 燕子花図 尾形光琳筆 (根津美術館 六曲屏風1双 江戸時代)
- 紅白梅図 尾形光琳筆 (世界救世教蔵・MOA美術館保管 2曲一双 江戸時代)
- 雪松図 円山応挙筆 (三井文庫蔵・三井記念美術館保管 紙本淡彩 六曲屏風 江戸時代)
- 山水人物図 池大雅筆 (遍照光院 紙本淡彩 10面 江戸時代)
- 楼閣山水図 池大雅筆 (東京国立博物館 紙本金地着色 六曲一双 江戸時代)
- 十便十宜図 池大雅・与謝蕪村筆 (川端康成記念会 紙本淡彩 2帖)
- 凍雲篩雪図 浦上玉堂筆 (川端康成記念会 紙本墨画 1幅)
- 鷹見泉石像 渡辺崋山筆 (東京国立博物館 絹本淡彩 1幅 1837年)